【凶悪事件】東大阪大学集団暴行殺人事件
発生場所 | 大阪府東大阪市,岡山県岡山市灘崎町(現在の岡山市南区) |
死亡者 | 2人 |
動機 | 恋愛トラブルのもつれ |
概要 | 集団リンチによる生き埋め殺人 |
時系列
2006.6.15 | 被害者Aと加害者Bが恋愛のもつれで喧嘩をする。 :加害者Bが被害者Aの交際相手を好きになり、熱烈なアプローチをする。被害者Aの交際相手は次第に加害者Bに惹かれるようになり、被害者Aは激昂する。被害者Aと加害者Bは、元々は同じ大学のサークルの仲間で二人の仲は良好であった。 |
2006.6.16-17 | 被害者Aが加害者Bと加害者C(加害者Bの友人)を東大阪市内の公園に呼び出し、リンチをする。 :17日の午前5時頃まで加害者Bと加害者Cは、リンチに加え車で連れ回される。被害者Aが連れてきた被害者D(被害者Aの友人)は、嘘でバックにヤクザがついている、19日までに50万を用意しろと脅迫する。 |
2006.6.17 | 加害者Cは、加害者Cの友人で加害者X(加害者Aの小中学校時代の友人:この事件の実行犯)に電話で助けてくれ、10万を貸してくれと相談をする。加害者Xは、居酒屋でこの話を聞き、加害者Y(加害者Xの友人:この事件の計画発案者)に電話で相談する。被害届を出せと言われ布施警察署に被害届を出す(のちに加害者Yにより被害届は取り下げられる)。 |
2006.6.19 | 加害者Xと加害者Yは、加害者Bと加害者Cを脅迫から守るために作戦を考える。 :加害者Xはヤクザがなんじゃ、逆にいてこますというが、加害者Yは、冷静になれとさとし、相手はヤクザ、自分たちの地元の岡山(加害者XとYの地元)で逆に逆らえないくらいにリンチしようという作戦を立てる。まずは金を払うということで呼び出し、岡山の親戚が金を貸してくれるということにし、被害者Aと被害者Dと車の運転を頼まれた被害者Zを岡山にまで連れて行くということにした。この時、加害者Xと加害者Yの友人たち9人を集めていた。 加害者Xと加害者Y、加害者Bと加害者Cらを含む9人は山陽自動車道、岡山インターチェンジ付近、岡山県玉野市の深山公園で被害者A、D、Zに凄惨なリンチを加えた。加害者Xは以前務めていた建設会社の資材置き場(岡山県岡山市灘崎町)に場所を移し重機で穴を掘ってそこに被害者Aを生き埋めにした。被害者Zは、バラしたら家族を殺す、50万払えと脅迫され解放される。被害者Aは被害者Dを借金づけにして、加害者Q(本物のヤクザ)に渡そうとするが、加害者Qは被害者Dがまともな状態ではないことを知り、いらんと断る。そこで加害者Xはもう一度資材置き場に連れて行き、被害者Dを生き埋めにする。 |
2006.6.22 | 解放された被害者Zが東大阪市の布施警察に届出を出す。事件が発覚する。 |
2006.6.23 | 加害者Xは、大阪から母親に自首すると電話する。 |
2006.6.24 | 加害者9人が集まり、4人でやったことにして自首をすることにする。そのうち3人が岡山南署に自首する。 |
2006.6.25 | 加害者Xは、母親と次男夫婦と一緒に岡山県玉野警察署に出頭。逮捕。 |
2006.6.27 | 遺体発見。 |
2006.6.28 | 9人全員が逮捕。加害者Xは、主犯と見られていたが、加害者Yが計画の発案者ということが判明。 |
2007.3.27 | 加害者Xは、先に被害を受けたのは仲間だったものの殺害にまで至ったということで死刑を求刑される。 |
2007.5.22 | 大阪地裁は、被告の反省と更生を認めながらも、責任は思いとして死刑を言い渡す。被告は控訴。 |
2008.5.20 | 大阪高裁は控訴を棄却。 |
2011.3.25 | 最高裁は加害者Xの上告を棄却。 |
2019 | 大阪拘置所に収監。 |